2024.11.25松原市の空き家売却の方法とは?費用や注意点など
空き家を相続などで手にした場合や老朽化などで使用が出来なくなった場合の使い道がわからずそのままにしているケースは少なくありません。空き家をそのままにしておくと、色々なリスクがは発生し、売主の負担が増える可能性が高くなります。空き家を売却することでそれらを回避することもできるため、どのような方法で売却できるのかなどの基礎知識を身に付けておくことが必要です。こちらのページでは空き家の売却するメリットや売却に際してかかる諸費用、売却時における注意点などをご説明させていただきます。空き家を所有、相続してそのままの状態で放置している方や売却方法がわからない方はぜひ参考にしてください。
■空き家対策特別措置法について
空き家対策特別措置法とは、正式には【空き家対策の推進に関する特別措置法】といい、近年の空き家問題を解決するために2015年に全面施行された法律です。調査によって「特定空き家等」に指定された場合、空き家を適切に管理していない所有者に対して市町村から助言・指導・勧告などの行政指導が入ります。勧告を受けても状況が改善されなかった場合は、罰金規定のある命令が発せられます。空き家の増加が続く状況を踏まえ、2023年に一部を改正する法律が施行されました。
●特定空き家と認定されたらどうなる?
「特定空き家」として認定された場合、以下のような措置が行われます。
・行政の助言や指導で改善を求められる。
・固定資産税の特定が適用されなくなる可能性がある。
・罰金が科される可能性がある。
・行政によって解体される。
一般的には助言や指導、勧告によって改善を求められますが、それでも改善が見られない場合、最終的には行政代執行で解体されます。解体にかかる費用は所有者が全額負担することになるので、放置するのは避けたほうがいいです。
■空き家を売却するメリット
●維持費がかからなくなる
空き家を売却することで、維持するためにかかる費用がなくなります。不動産を所有していると、毎年固定資産税・都市計画税がかかります。人が住まない家は老朽化が進みやすくなる為、傷んだ家の修繕が必要になるケースもあります。住んでもいない場所に様々な費用をかけるのは非常にもったいないと感じることは多く、売却することでこれらの悩みを解消できます。
●管理の手間がかからなくなる
前述のとおり、人が住まない家は傷みやすいため、敵的に換気や通水などが必要になりますが遠方に住んでいて空き家を所有しているなど管理が難しいケースもあります。管理の手間に加えて交通費もかかるため、定期的に負担に感じる管理の手間がなくなることは大きなメリットとなります。
●まとまったお金が手に入る
空き家を売却することで、まとまったお金が手に入ります。自分の趣味や子供の教育費、家族との旅行などさまざまな用途に充てることができます。また、相続した空き家の売却であれば、売却益が出た場合でも特例が適用される可能性があり、大きな節税効果を得られることもあります。
■空き家の売却方法について
空き家の売却方法には主に、「仲介」と「買取」の2種類があります。仲介では中古住宅を新築や築浅の物件よりも安く購入し、自分でリフォームやリノベーションをしたい方などにニーズがあり、手を加えずそのまま売却することができます。ただし、ニーズが絞られるため売却まで時間がかかる可能性があるほか、建物の老朽化が進んでいる場合は建物を解体して更地で売却しなくてはならず、解体費用がかかります。その一方で、買取はそのままの状態でも売却しやすく、早期に売却することが可能です。相場より6~8割程度の価格になる可能性がありますが、機関としては買取相談から1ヶ月程度でまとまったお金が手に入ります。不動産会社が直接買い取る為、仲介手数料は発生せず売却にかかる費用を最大気に抑えられる点は売主にとって大きなメリットといえます。
■空き家の売却時にかかる税金や費用について
・相続登記費用
・譲渡所得税
・印紙税
・仲介手数料
・解体費用
上記の費用については物件の大きさや金額などによって実際に掛かる費用が異なってきますが、覚えておくとよいです。
■空き家の譲渡所得は3,000万円特別控除できる
空き家を相続し、その空き家を売却すると譲渡所得という税金が発生します。ですが、一定の要件を満たす利用できる特別控除があります。空き家を売却して売却益が出た場合、譲渡所得の金額から最高3,000万円まで控除されます。一般的には家の売却で3,000万円以上の利益がでることはほとんどないので、特別控除が適用されれば税金が0円になるお得な制度です。これらは一定の要件を満たす必要がありますので、売却を検討されておりましたら一度要件に当てはまるか事前に確認してみましょう。
■まとめ
空き家を相続したとしても様々な事情があり、すぐに売却を決められない方も多くいらっしゃると思います。しかし、そのまま放置し長引けば老朽化や不法侵入、放火のリスクなども高まり一夜にして価値のない家へ変わってしまうかもしれません。老朽化が進んだ家は固定資産税が大幅に増えてしまう「特定空き家指定」される可能性もあります。タイミングもあるかと思いますが、資産価値が下がってしまう前に、家の価値を知り売却を選択肢に入れてみることをお勧めいたします。
空き家の売却を最適な方法でおこなうために色々な視点からアドバイスさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。